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A47式バランス駆動ヘッドフォンアンプ DC-DC追加

A47式バランスアンプにDC-DCコンバータを搭載しました。
使ったDC-DCは、僕クロで使ったものと同じで±5V仕様です。

20150823-01.jpg

こちらのDC-DCではSMDパワーインダクタを使用しました。
パワーインダクタはスペースの関係で縦置きです。

向きについては音を聞きながら色々と試してみましたが、
結局同じ向きに並べています。
(電流の流れる方向が逆なので、磁界が打ち消しあう方向になるかと...)
オシロスコープでノイズレベルを比較できるといいのですが...

その他の変更点は、ゲインの見直し(6倍を2倍に変更)とオペアンプの変更。
現在は入力段がOPA2604で出力段がMUSES8920です。
ミッドレンジの解像度が高めで綺麗な音がする組み合わせです。

この状態で電池は8時間くらい持ちますが、DC-DCが結構熱を持ちます。
熱が原因かは判りませんが、2時間くらい連続で鳴らしたりするとなんとなく音が甘くなります。
時間を見つけて、改善したいと思います。
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A47式バランス駆動ヘッドフォンアンプ

低電圧バランス出力ヘッドフォンアンプの製作検討過程において
ブレッドボード上で色々な回路を試してみたのですが、低電圧駆動の場合、低音の量感に不満がありました。

出力用のバッファを加えたらどうなるかと考え、それならA47式だよな~と考えて
色々と調べていたら、2012年に既に作っている方がいらっしゃって、それが今回のアンプになります。
参考:A47式バランスアンプ
(ひょっとしたら過去に話題になっていたりするかもしれませんが、最近始めたばかりなのでよく判っていません)

そのような経緯があり作り始めたのが6月終わりころ、
時間を見ながら少しずつ作っていたのですが、7月11日のポタ研に持っていこうと思い立ち
急いで作り上げました。

ちなみに今回の記事に当たり、一応作成者の方に連絡をしようとしたのですが
アカウントが使われていないようで連絡取れませんでした。
しつっこいようですが、製作する場合は自己責任でお願いします。

A47バランス駆動

A47バランス駆動

ケースはいつものテイシンTB-57です
A47バランス駆動

製作に当たって留意した点は、オリジナル回路で電源をL/R分離されていたので
GNDラインについてもL/Rを独立させ、一点で接続するようにしました。
そいう意味では、モノラルアンプ2台構成に近い内容となっています。
A47バランス駆動

オリジナル回路では単4電池3本でTLE2426によるレールスプリッタとしていますが
今回は単4電池4本を2本ずつ正負に振り分けて使っています。
(ちなみにオリジナル版はタカチSW-95に収められていました!(驚))

このため電池が満充電状態では出力段のLME49721が過電圧になるため
手持ちで2個有ったOPA2604に変更しました。
A47バランス駆動

ボリューム後ろのジャンパと隣の2本並んだ抵抗は擬似Lアッテネーター化を簡単に出来るようにしたものです。

肝心の音質ですが、量感豊かな低音、といってもちゃんと締まりのある低音が鳴ります。
疑似モノラル2台構成のおかげか、ベースやドラムの定位もしっかりしています。
HA-MX10-Bでも余裕のある鳴り方で、ヘッドフォンも余裕をもって鳴らせるようです。

また、使っているオペアンプのキャラクタだと思うのですが、
何だか中高音が濃厚な感じの鳴り方で、NSのLME497xx系の抜けの良い感じとは違いますが、
これはこれで女性ボーカル等を聞くのには良いのではないかと思います。