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SabreberryDAC ZEROを使った、ポータブルプレイヤー

たかじんさんのSabreberryDAC ZEROでポータブルプレイヤーを作りました。
20170806-00.jpg

使ったケースはタカチMX2-7-12。
上着のポケットに収まるサイズを目指しました。
iPhone6との比較ではこんな感じです。
20170806-01.jpg

SabreberryDAC ZEROの特徴である、操作スイッチは前面パネルに移動(増設)
20170806-02.jpg
操作用タクトスイッチは左から
橙:Next 黄:Prev 赤:Play 白:Stop 緑:UP 青:Down
LEDは
橙:プレイインジケータ 緑:Run 青:Power
イヤホン端子脇の2㎜の皿ねじは基板固定用のもの。
基板はフロントパネルに接着していますが、
はがれた時のことを考慮しました。

ちなみに使用した部品は、過去のポータブルプレイヤーで使用した部品と同じですが、
今回は電圧低下のLEDは付けていません。

背面はいつものように、DCジャックとシリアルポート用2.5mm3極ジャック。
20170806-03.jpg
LEDは、橙:充電中 緑:充電完了

内部はこんな感じです。
(写真撮影用に、基板絶縁のマスキングテープを剥がしています)
20170806-04.jpg
基板上のタクトスイッチとケースが干渉するのを防止するため
赤○の部分に、ミニ四駆で使うポリキャップを置いて上から絶縁用に貼っているマスキングテープで固定しています。
これが無いとタクトスイッチがケースの内側で押された状態になり
操作不能になったり、最大音量から変えられなくなったりして大変なことになります。

こちらがポリキャップの拡大写真。高さは3mmです。
20170806-05.jpg
ちなみにこちらの部品は、アンダースタビヘッドセットというパーツセットに入っています。

フロントパネルのSW、LED類はユニバーサール基板を使って配線しています。
20170806-06.jpg

電源スイッチは秋月のB-12JVを使用。
スイッチの取り付けは、基板をスイッチに合うようL型にカット。
スイッチの付け根、襟の部分を基板に半田付けしています。○の部分が半田付けした部分です。
横(向かって左側)から見たところ
20170806-09.jpg
下から見たところ。
20170806-10.jpg

今回はRaspberry Pi Zeroを使ったので無線LANアダプタを外付けで使っています。
20170806-07.jpg
写真では手持ちのケーブルを使ったため少し太め(AWG24)です。
もう少し細い方がケースに収めやすいと思います。

本体はギリギリまで薄く組んでいます。
基板間のスペーサは、こちらもミニ四駆用のパーツで3mmの高さがあります。
前述のポリキャップでも代用できます。(使えるビスは太さが2mmのため、傘側にワッシャが必要です)
20170806-08.jpg

電池はリチュウムイオンバッテリで1800mAhの容量。
20170806-11.jpg
写真では分かりにくいですが、
電池の上に直接基板を置く構造のため
電池にはプラスチクの板を張り付けています。
(イヤホンを買ったときに入っていたPET製の箱を切って使用)

MPDディストリビューションはたかじんさんが提供しているもの(AP版)をシリアルポートの機能を有効にして使っています。

ちなみに、写真はありませんがDAC基板の背面へのコンデンサは秋月で購入したチップ品(47μF)にリード線で足を付けて使っています。
コンデンサの配置には気を付けないとラズパイ側の部品と干渉してしまします。
基本的に基板上に印刷してあるコンデンサの取り付け範囲に収まるようにすれば大丈夫なのですが、
CC5についてはCC3,CC4と並べた上で、CC3、CC4の枠内に収まるように取り付けました。
(3つコンデンサが並びます。)

【感想など】
SabreberryDAC ZEROはコンパクトながら、ヘッドフォンアンプにも力が入っています。
音質的には解像度が高くスッキリした印象ですが、味気のない鳴りではなく
音楽を聴くのが楽しくなります。

操作性の面でも、基本的な操作がWebを使わなくても出来るのが便利です。
特にシャットダウン機能については、電車を降りるときに素早く電源をOFFに出来るので助かります。


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ぺるけさんの「FET/Tr差動ヘッドホンアンプ Ver.4」

以前から作ってみたいと思っていた、ぺるけさんのヘッドフォンアンプ。
どうせ作るなら最新型を、ということで作ってみました。

 FET/Tr差動ヘッドホンアンプ Version 4

基本的な部品については、ぺるけさんの部品頒布を利用させていただきました。
基板の構成品は全て頒布していただいたものです。
基板

オリジナルとの違いは、ケースにタカチYM-150を使用し
ボリュームはマルツで買ったRG1610Gです。

RG1610については最初に買った個体が、ギャングエラーがひどくて使いものにならず
買いなおしました。

ケース組み込み

本機の音ですが、左右の分離の良さ見通しの良さが素晴らしく
ドラム等の切れ、鳴りが心地良く感じます。
そういう意味では、今まで聴いていた音源も新鮮に聞こえるので
楽しいですね。(^^)

電源は秋月のACアダプターを使用したのですが、
満足のいく音質が得られています。

Moode Audio Player 2.7 と無線LAN運用について

Moode Audio Player のバージョンが2.7になっていますが、msBerryDACも問題なく使えます。
また設定方法も2.6と同じことを確認しました。

また無線LANのAPモードで使える無線LANアダプタですが
PLANEX GW-USNANO2Aも使えるようになりました。

プラネックスの無線LANアダプタは、バッファローに比較して
温度の上がり方が穏やかなのですが (バッファローはとても熱くなる)
ヘッドフォンアンプへのノイズの乗り方で比較するとバッファローのほうがノイズの乗り方が少ない気がします。
(指向性の差?、詳細は不明。)

またAPモードでの運用時、スマフォからMoodeに接続すると
スマフォがインタネットから切断されてしまい、
ネットを使うには一旦スマフォの無線LANをOFFにする必要があり手間でした。

ツイッターで、ある方からデフォルトゲートウェイを外して運用しているとの情報を頂き、試してみたところ
APモードでMoodeを使用しながら、4Gでネットに接続できるようになり運用が快適になりました。
iPhone(IOS10.0.2)での設定方法は以下の通りです。

【設定方法】
Wi-Fii設定から、Moodeをタッチし「DHCP」→「静的」タブを選択
以下のように設定します。(「ルータ」の値が空欄になっているのがポイントです。)
WiFI-01.png
「インターネット未接続」となっていますがWi-Fi側がAPモードなのでこのように表示されます。

この設定により、インターネットには4Gでつながり、ラズパイには無線LANで接続することができます。
2017/10/13追記

ポータブル ラズパイ プレーヤー

その後のmsBerryDACですが、
Raspberry Pi Zeroと組み合わせて、ポータブル ラズパイ プレーヤーとして使えるようにしました。
ケースはタカチMX4-7-12を使用しています。

20160901-00.jpg

ラインアウトは3極、ヘッドフォン出力は4極(グレー)で出しています。
電源SWはロック機構付きのトグルスイッチを使い、誤って電源をOFFすることのないようにしています。
20160901-01.jpg

リヤは充電用のジャックとシリアルポート(2.5mm 3極)。
向かって右側の穴は、無線LANアダプタの熱気抜き用です。
20160901-02.jpg

中はこんな感じです。
msBerryDACが下側、上にRaspberry Pi Zero。
基板がケースと接触しそうな部分にはマスキングテープで絶縁をしています。
また無線LANアダプタはヘッドフォンアンプへのノイズ源となるので、なるべくヘッドフォンアンプ部から離すと共に
ねじり方向に向きを変えてみて、ノイズの乗らない方向を探します。
20160901-04.jpg

msBerryDACの下にバッテリの傷つき防止の厚紙を挟んで、バッテリを格納。
20160901-06.jpg


msBerryDACを、MX4-7-12に組み込むには基板の幅が少し足りないので、
基板の片側のみ前後に、ユニバーサル基板の切れ端を瞬間接着剤で付けてあります。
20160901-05.jpg

msBerryDAC以外で、買ったものはこちら。
左から
Raspberry Pi Zero
PowerBoost 500 Charger
Lithium Ion Polymer Battery - 3.7v 2500mAh
(リポバッテリは扱い方を誤ると簡単に発火します。使う場合、扱いには十分気を付けて自己責任でお願いします。)
20160901-07.jpg

全て、Adafruitで購入。
トータルで部品代が$34.9、送料がUPS WORLDWIDE EXPEDITEDを使って$29.72。
ちなみにリポバッテリを日本に送るには「UPS WORLDWIDE EXPEDITED」で送る必要があります。
配送には5営業日ほどで着きました。
またその他に電源スイッチや3.5mmジャックなど個別にそろえる必要があります。

なお PowerBoost 500 Charger の5V出力を切るにはENable端子ををGNDに落とす必要があります。
つまり電源スイッチはENとGNDをつなげることによってプレーヤーの電源を切ります。
このため(電源OFF時は接点がつながっている必要があるため)スイッチ付きボリュームによる電源のON・OFFはできません。

これによりPowerBoost 500 Chargerには常にバッテリが接続された状態となり、プレーヤの電源が切れていても
バッテリの充電が可能となります。

LEDはRaspberry Pi及びPowerBoost 500 Chargerの基板上のLEDからパラにケーブルを引き出しています。

また無線LANアダプタが結構熱くなるため、リアパネルはワッシャーを3枚程度かませて
ケースとの間に隙間を作っています。

使用中は時々、MoodeのAudio InfoからCPU温度を確認し50度を超えないよに気を付けています。
(構造的に、ケース全体で放熱する構造なので鞄に入れていると、簡単に50度を超えます。
時々鞄から出して外気に当てるなどすれば温度は下がります)



【使い方編】msBerryDACをMoode Audio Playerで使う

前回から少し間が空いてしまいましたが、今回で最後の記事になります。
今回はアルバムのジャケット写真を表示させるための方法と音楽ファイルをラズベリーパイに転送する方法について書きたいと思います。

今回の手順は以下の通りです。
(1)音楽ファイルの準備
(2)jアルバムのジャケット写真の準備
(3)音楽ファイルの転送

(1)音楽ファイルの準備
音楽ファイルを転送しやすいように、一か所にまとめておきます。
trans00.png

音楽フォルダの階層については私は「アーティスト名」配下の「アルバムタイトル」のフォルダに音楽ファイルを格納しています。

(2)アルバムのジャケット写真の準備
アルバムジャケット写真を音楽ファイルと同じディレクトリに Folder.jpg の名前で格納します。
ちなみにアルバムジャケット写真が無くても音楽は聞けます。(^^)
trans05.png

(3)音楽ファイルの転送
まず、moodeを起動しPCからブラウザで http://moode.local が開くことを確認しておきます。

注意:moodeをAPモードで使用する場合、PCを無線LANでmoodeに接続するとPCはインターネットに接続できなくなります。
PCをインターネットに接続しつつ、moodeを使いたい場合はLANケーブルによる接続をお勧めします。


エクスプローラを開きます。
trans01.png

ファイルのパスに networkpath.pngと入力しEnterすると、moodeが管理する音楽ファイルのフォルダが見えます。
その中から、SDCARDフォルダーを開きます。
(ここではSDCARDにしていますが、USBでも大丈夫です。使いやすい方を選んでください。)
trans03.png

先に準備した音楽ファイルをSDCARDフォルダーにコピーします。
trans04.png

音楽ファイルを転送後、MPD DBの更新を行うことにより、moodeの画面に音楽ファイルが表示されるようになります。
具体的な方法は「設定編」の「⑥動作確認」を参照願います。

音楽ファイルを再生してみてジャケット写真が表示されることを確認します。
playback01.png